Source p-mo kun
magazine_vol.20
the GazettEインタビュー
“the GazettEの歴史を見せているような作品” 『BEAUTIFUL DEFORMITY』を5人が語る! 8月のシングル「FADELESS」や、9月に行ったワールド ツアーの話題も冷めやらぬ中、待望のニューアルバム『 BEAUTIFUL DEFORMITY』を10月23日にリリースするth e GazettE。 5体の動物が融合したアルバムのジャケット・アートワ ークが象徴しているように、メンバー5人のキャラクタ ーが融合した本作は、いかにして誕生したのでしょう? 9月に行ったワールドツアーのエピソードと合わせて、 メンバー5人に話を聞きました。
熱狂のワールドツアー
―アルバムの話の前に、まずワールドツアーのお話から うかがいたいと思います!
RUKI:最初はすごくいい感じだと思ったんです。メキ シコ、チリ、アルゼンチン……あたりでは、すごくウェ ルカムな反応だったし、ウチらも"ありがとう!"って感 じだったんですけど、ブラジルの熱狂ぶりがすご過ぎた ! 気づいたら抱きつかれて写真撮られるみたいな(笑 )。日本ではああいう熱狂って、起こらないですからね 。
葵:旅の余韻をかみしめながら一服しようと思ったら… …(苦笑)。
RUKI:飛行機から降りて、空港の外で一服しようと思 ったら"キャー!"って来るので、俺らがパニックになり ました。
―まぁまぁ(笑)。その熱狂そのままに、ライブの熱狂 ぶりもすごかったようですね。
REITA:そこはすごく嬉しかったですね。そんなにたく さんのファンがいるとは思わないで行っているんで。歌 詞も覚えて歌ってくれているし、ホントにちゃんと聴い ているんだなって思いました。
―南米は特に朝と夜で気温の差が激しかったそうですが 、体調は問題なく?
RUKI:俺はアルゼンチンで風邪を引きました(苦笑) 。でも、いい修行になりましたね。海外ツアーって、ホ ントに気持ちの部分が大事なんだなと。"こんなことに は負けない!"っていう気持ちがね(笑)。
―ところで、南米では観光もされたとか。
戒:行きました(笑)。メキシコに着いた次の日に1日 オフがあると。で、"近くにピラミッドがあるみたいだ よ"って話をきいて、俺は話の流れから全員が"お! 行 こう行こう!"っていうノリになるのかと思ったんです 。それで俺が率先して"行きたい!"って言ったら、みん な逆に"行きたくない"と(苦笑)。結局、ジャンケンに 負けた麗くんが一緒に着いてきてくれました(苦笑)。
RUKI:だって3時間かかるって言われたんですよ!
戒:実際は往復で1時間半くらいでしたけどね。
葵:そもそも、行きたいヤツが行けばいいのに、なんで ジャンケンで……。
RUKI:罰ゲームかっていう(苦笑)。
―ヨーロッパの方はいかがでした?
RUKI:南米がすご過ぎて、その辺の感覚がわからなく なった気もしますね。
―海外ライブは、この先も機会があったら行ってみたい ですか?
RUKI:行きたいです、もちろん!
戒:海外に関して言うと、次につなげるっていう気持ち で行ってるんでね。次がないと意味ないんで!
REITA、戒が自作曲を語る
―続いて、ニューアルバム『BEAUTIFUL DEFORMITY』 についてうかがいます。
RUKI:事実上、最高のものが出来たと思いますね。
REITA:まだ出てないんだっていう感じです。早くみん なに聴いてほしいですね。それぐらいいいものが出来た んで。
戒:1曲1曲のクオリティーも高いし、曲順もしっかり 考えた上で作ったんで、改めて聴いてもいい流れになっ たと思いますね。ライブも想像しやすいアルバムになっ たかな。もちろん、これまでにやってきたライブがあっ たからこそ、こういう曲順になったわけだし。
―確かにアルバムを聴いていると、ライブの光景が浮か びますね。
戒:特にthe GazettEを知っている人には、ビジョンと して見えやすいと思います。
―しかも、今回のアルバムにはメンバー全員が作曲に参 加したということなので、ここはひとりずつ、自作の曲 について語っていただきたいと思います。ではまず、R EITA君から。
REITA:俺の場合は自分の曲が、どの曲のあいだに入れ るのかが、決まってたんです。曲(=「鴉」)はまだで きてなかったんですけど、選曲会ではどんどんアルバム の曲が決まっていって、曲順も決まり始めてたんです。 で、ちょうど葵の曲とRUKIの曲のあいだが空いてたん ですけど、選曲会のホワイトボード上には、そこに"REI TA曲"って書かれたんですね。まだ曲ができてない状態 なのに(苦笑)。
―え? それってかなりのプレッシャーでは?
REITA:ひたすら"やべぇ!"と思ってました(苦笑)。 でも、みんなが"ベーシストが作ったのがわかりやすい 曲がいいんじゃないか"とか言ってくれたので吹っ切れ て。
―それで曲を生み出したと。
REITA:選曲会は4回ぐらいやってるんで、だんだんと 採用された曲が決まってきてたんですね。前後に入る曲 が決まったおかげで、そこに入る曲のイメージができた んです。
RUKI:まぁ、いかなる曲が来ようとも、REITAの曲が入 る場所は決まってたんですけどね。あとは、REITAとい うキャラクターと俺達がシンクロしていけばいいかって いう感じだったんで、彼の曲が上がってきた時は"これ これ!"っていう(笑)。
葵:レコーディングは楽しかったですよ。"好きなだけ やってくれ"って感じで言ってくれたんで。
REITA:いや~……俺はひたすら"やべぇ!"って感じで( 苦笑)。アルバムの『BEAUTIFUL DEFORMITY』ってい うコンセプトも選曲の途中で決まってきたし、俺の曲が その内容を壊すことになるんじゃないかと不安になって 。そのコンセプトの中では"5つの動物が"って話だった んだけど、"このままでは4匹の動物になってしまう!" と思ったり――。
戒:いや、3つだよ(苦笑)。俺もヤバいと思ってたん で(苦笑)。
RUKI:そこはね、ふたりの作品ができるまで、アルバ ムは完成しないって言ってたんですよ。どれだけ時間が かかろうがどうなろうが、とにかく"待つ!"と。
REITA:いいチャンスをもらったなと思いますね。
―いい話ですね。では、流れで戒君(笑)。戒君の曲「 REDO」は、アルバムの中では面白い存在感があります よね。
戒:俺の場合もREITAと同じなんですけど、"「FADELE SS」と「LAST HEAVEN」のあいだで、ちょっと流れを 変えられるような曲があったらいいよね"って話で、み んなが俺に"得意そうじゃん!"って言ってくれてたんで すよ。要するに"お前らしいものを作ってくればいいん だよ"と。それで、3回目の選曲会に出来た曲を持ってい ったんですね。ただ、そこでは独特過ぎたっていうのと 、the GazettEとして想像できない曲だっていうのと、 俺が表現し切れてないっていう結果になって(苦笑)。 それで、"もう1回作ってきて"ってなったわけですよ。 もうどうしようって考え込んで……。
―リアルにピンチですね(笑)。
戒:その時、一番最初にRUKIが"大人っぽい曲達が揃う といいよね"って言っていた言葉を思い出したんです。 それプラス、俺らしさっていう部分もなくさずにと。そ の俺らしさっていうのも、昔RUKIが"コードの進行が独 特だから"って言ってくれたのを思い出して。それで、 一度持っていった曲をバラして、コードをいろいろ考え て完成させました。
―結果、印象の強い曲になりましたよね。メロディーに はthe GazettEらしさがあるんですが、イカつく攻める タイプの曲ではないという新鮮なアプローチで。
RUKI:この位置は飛び道具セクションだったんですよ 。
戒:そうなってよかったって思います。俺も4つの動物 だけになってしまったらどうしようって焦ってたんで( 苦笑)。時間的にも最後の選曲会まで1週間もなかった んですよ。もう、ここでできなかったら、俺はここにい る意味がないとまで思いましたね。そのぐらいまで自分 を追い込みました。今回は制作期間が結構あったんです けど、この3回目と4回目の選曲会のあいだの1週間が、 自分にとってよかったんだなって感じますね。まず、寝 られませんでしたけど(苦笑)。
―他のメンバーを頼るっていうのはなかったんですか?
RUKI:それはナシだったんです。
戒:ですね。
葵:選曲会の時期って、夢に見るんですよ。
RUKI:わかる(苦笑)。
葵:それでビックリして起きるっていう(笑)。俺は3 回くらいありましたね。かなり追い込まれるんですよ。
戒:おかげで、いい作品ができたし、これはひとつの強 みになりますよね。今後はマストでメンバー全員の曲が 入るっていうところからスタートできればいいかなと思 います。
葵、RUKI、麗が選ぶ1曲は?
―ジャケットにもあるように、5匹の動物が揃ったわけ ですね。では次に、葵君に自分の原曲から1曲ピックア ップしていただくと?
葵:「DEVOURING ONE ANOTHER」ですね。これまで 自分の中で消化できなかった部分、成長しきれなかった 部分を追求したっていうんですかね。特に俺は時間がか かるんですよ、曲を作るのに。だから、この前のツアー をやっている頃からいろいろ練っていて。自分の中で詰 め切れない状態で出るのがイヤだったし、それは作品に 対してもよくないから。
―その納得しきれていなかった部分というのは?
葵:最近、デジタルっぽい要素も増えてきているじゃな いですか。その作り方っていうのが、今ひとつ消化でき てなくて。でも、今のthe GazettEには必要な部分でも あるわけだし。
―確かにそこもthe GazettEらしい要素にはなってますよ ね。
葵:"エセっぽくない?"とか思われたらイヤですからね (笑)。
―では、その部分を消化できた曲だったと。
葵:ですね。
―RUKI君はいかがですか?
RUKI:う~ん……悩むな……「INSIDE BEAST」かな。一 番最初に作った曲だったんで。実は"もうデジタル音で 始まるのはないなぁ"って思っていたところで、これか よ!っていう感じではあるんですが(苦笑)。
―そうですか? でも、これはまさにライブのオープニ ングを連想させるような曲だし、テンション上がります けども。
RUKI:そうですね。とにかくライブの1曲目を変えたく て。で、アタマのSEとつながってバンドが入ってくる っていうイメージがあったんです。それをどう表現する かで時間がかかりました。
―やっぱりライブの始まりを予感させる1曲なんですね 。
RUKI:まだどうなるかはわからないですけど。すごく シリアスな曲が1曲目にきたりするので、そういう感じ でもなく、もうちょっとワチャワチャした雰囲気が出れ ばいいかなって思います。
―では麗くんの選ぶ自作曲は?
麗:どれか1曲を語るのは難しいですね。「THE STUPI D TINY INSECT」だけはちょっと違うんですけど、「LO SS」「TO DAZZLING DARKNESS」は自分の中ではエモ ーショナルな部分を出していった曲なんですよね。サウ ンドのベクトルは違うんですけど。ギターの質感とか響 きみたいな部分でも、エモーショナルな要素を出そうと 思ってました。何て言うんだろう、ギターが感覚的に気 持ちよく響く曲が作りたかったんですよね。『DIVISIO N』にはゴリゴリ押すような曲があったりしたんですけ ど、今回そういう曲はなくて。気持ちよくライブでギタ ーが弾けるような曲が欲しいなと。この2曲が入ったこ とで、自分の中でのエモーショナルなものを出せるし、 ツアーでもやりたかったことができると思います。
―それにしても、初回限定盤は完全に箱入りという大き さですが。
葵:あれは小脇に抱えた方がいい(笑)。
RUKI:カバンには入らないよね。でも、持ち運びしや すい大きさにしたんですけど、これが出てきたらテンシ ョン上がると思いますよ。
REITA:お店はスペースに困るかもしれないけど(苦笑 )。
RUKI:the GazettEの作品って、いつも世界観が伝わり にくいなと思っていて。『DIVISION』の時もそうだっ たんですけど、だったらキャッチーな方がいいなと思っ て。
REITA:キャッチーなの? あれが(笑)。
RUKI:いやもう見た目からしてわかりやすいだろうと 。値段もちょっとしますけど、余裕がある人は手にして いただきたいです。
―さぁ、あとはアルバムリリースと、ツアーが待つばか りですね。ライブの準備は……。
RUKI:これからですね(苦笑)。
―どんなライブにしたいですか?
REITA:新曲をやるのは当然だけど、その中に入ってく るであろう、これまでの曲も大事な気もします。
RUKI:アルバム自体がthe GazettEの歴史を見せている ような気がするんですよ。モノは新しいんですけどね。 その中に過去の曲を入れても、今はありそうな気もしま す。
葵:実はそこもすでに考えてるんですよね。
―さすがにまだ秘密ですか(笑)。
RUKI:まぁね(笑)。合う曲を考えてます。今だから 活きる曲っていうか。そこはみんなが聴きたい曲とはち ょっと違うと思いますね。そもそも『BEAUTIFUL DEFO RMITY』自体にバリエーションがあるので、ライブに もバリエーションがあるように感じてもらえたらいいな と思ってます。
―期待してます!